ここではジャンルを問わずに、私の好きな物、興味のある事柄等紹介します。 ドラマ「四季・ユートピアノ」 90分/1980年(昭和55年) 佐々木昭一郎作品
自分の趣味紹介のページを作った時には、必ず一番最初にこの作品を紹介しようと思っておりました。この作品は20年以上前の作品で去年NHKアーカイブスで再放送され、その時に初めて出会いました。 この作品を観たとき、他の様々な作品に影響されていた自分の価値観が、すべてぶっ飛んだような気がしました。そこには自分が傑作だと思っていた作品を超越するものがあり、映像は理屈ではなくインスピレーションで感じるものであると思い知らされました。 この作品に関しては、ここがこのように凄いと説明できるものではなく、話を事細かく説明することが(浜村淳のように)、何か野暮なような気がします。紹介文としては成立してないのですが、成立させたくない自分の気持ちと、この作品を紹介したい気持ちが葛藤してしまうほど、自分の中でこの作品が大きくなっていて、作品の事を想い返すことが、何か嬉しくなる。そんな作品です。 この作品はレンタル屋やビデオ販売店等では、現在存在していません。過去にビデオ販売していたようですが、すべて廃盤状態で、中古ビデオ屋で奇跡的に発見できる可能性があるらしいのですが、私もかなり探したのですが今だ入手しておらず、この作品を観るにはNHKでの再放送が一番可能性があると思います。再放送の時がありましたら是非ご覧ください。 この作品を創った佐々木昭一郎氏ですが、他にも「夢の島少女」「さすらい」等、素晴らしい作品を数多く世に出しております。
より詳しく知りたい方は微音空間というサイトで、佐々木昭一郎作品の資料等を豊富に扱われています。是非ご覧ください。
漫画「ねじ式」「紅い花」 つげ義春
私がつげ義春を知ったのは、映画「ねじ式」が初めてで、昔からのつげ義春の熱狂的ファンの方からすると遅い出会いで恥ずかしいのですが、衝撃を受けました。そしてその後、小学館の短編集「ねじ式」「紅い花」を購入し読んだところ、映画より、つげ義春の感性が直に伝わり、その魅力にとりつかれました。 つげ義春作品について、自分なりに考察しますと、なにか「情熱」や「熱血」という言葉が一番似合わないのではないかなと思います。何か生活の中の気だるさや、貧しさの方が似合い、それでいて心地いい、一見奇をてらっているだけのように思えるが、実はちゃんと計算されて創られていて、全てを理解できなくても、究極の意外性を追求するあまり、一週回って戻ってきた感があり、何か納得させるものがあるのです。 意外性だけではなく、しんみりと考えさせられ、それが決して直接的ではなく、徹底的にさりげなく表現している。一度つげワールドにはまると、次にはどう来ると期待が高まり、次のコマを観る、そしていい意味での期待を完全に裏切ってくれる。それが快感になってくるのです。(作品にもよるけど) つげ義春作品は何本か映画化されているようです。昔の漫画などもネット等で購入できますので、まだ読んでいない方は是非一度つげワールドに浸ってみてはどうでしょう。
ゲーム「ラクガキ王国」 タイトー
このゲームは2002年の3月に発売されたもので、ネタとしては古いのですが・・・、今年の1月に"PlayStation 2" the Bestとして安く発売されて、前から気になっていたので買いました。 このゲームのキャッチコピーはこうです。"絵がきれい!音楽がすばらしい♪シナリオが泣ける・・。「・・・・・でも、最近のゲームはつまらなくなった。」 そんなゲームを信じられなくなった、あなたのために。ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国" この私の気持ちを代弁してくれてるかのようなキャッチコピー、ゲームに新しさを求めて買い、それなりにおもしろいのだけど何かガッカリさせられる。昔のゲームは毎回が新しさと挑戦に満ちていてワクワクして買ったものだ。その分クソゲーも多かったけども実験すれば失敗もあるということで、今思えばなんか許せる。挑戦してるゲームの数が少ない今に比べたらよっぽどいい。 確かに今はゲームで新しい挑戦がやりにくい時代なのだと思います。そんな中、このゲームはやってくれました。新しいのはもちろんなんですが、前からゲームの中で自分だけのものがほしいという気持ちがありまして、その欲望を100%満たせてくれるゲームでした。 よくRPGで、進め方によって他人との差異が生まれて、それが自分だけのものとなってる事がありますが、結局は皆同じところを目指していると思っていて、私の言う自分だけのものとは違うのです。どちらかというと「キャラに入力する名前」の方が近いと思いますが、それだけでは物足りなかったのです。 でも、このゲームでは自分の描いたものが、すぐに動き、強さや個性までも決まる。たとえ弱くても愛着が持てて育ててしまう。このシステムには惚れました。描いたものというのは100人いれば100の結果がある。それは強さとか上手さではなく愛着の問題で、100通りの愛着が存在できるシステムなのです。 ただしこの素晴らしいシステムがありながら、作ったものをただ戦わせるだけなのです。容量的にも苦しい点があり仕方なかったのでしょうけど、RPGと呼ぶには、ほど遠いです。(旅をさせたかった) まあその辺は続編に期待しよう、1でここまでやってくれたのだから満足満足。
映画「十二人の怒れる男」 1957・米 映画「12人の優しい日本人」 1991・日
この2つの映画はホントに素晴らしい。私は「12人の優しい日本人」の方を先に知り、観ていたのですが、最近「十二人の怒れる男」も観ました。この映画は白黒でしたがとても新鮮で、めちゃめちゃよいではないか。 「12人の優しい日本人」の方は元ネタが「十二人の怒れる男」で、それをパロディ化したような作品です。もともと三谷幸喜が演劇でやっていたのが評判よくて映画になったらしいのですが、これもホントに素晴らしい。パロディなんて言葉では表せなく、「十二人の怒れる男」に笑いというスパイスを効かせ、さらによくなったと思っています。笑いは日本独特のものがあり、繊細で、パズルを組み合わせるように作られています。話の方も決して雑な作りではなく、よくできてます。 2つとも終始、陪審員室での話です。平たく言えば有罪か無罪かという話をしてる陪審員達の物語ですが、これがヘタなアクション映画を観るより、ワクワクし展開がおもしろくておもしろくて、手に汗握るとはこの事を言うのですよホントに。完全に個性付けされたキャラクターを、1つのテーマの中で泳がせてるのも見事。「日本人」の方は基本的にみんなやる気がないのですが、後半は「怒れる男」に負けないくらい熱弁を震わせています。(「怒れる男」の方にも、やる気のないのがいましたが・・・) ホントはもっと言いたい事があるのですが、ネタバレになるのを恐れて、この辺でやめときます。おすすめです。是非ご覧くださいな。
尾崎 豆(まめ)
私の最近お気に入りの人。「背高き人が〜目標♪」うーんたまらん。
演劇「そして、飯島くんしかいなくなった」
何年か前にNHK教育テレビで放送されてた演劇を偶然観て、かなりよかった記憶がずっとあったのです。あれは一体なんだったのかなぁ〜とネットなどで検索して、「そして、飯島くんしかいなくなった」というタイトルだということを最近知りました。正確な放送時期がちょっと解らないです。 始めの方はコメディ的というか、悪ふざけというか、まぁありがちな演劇なのかな〜と思っていたのですが、話が進んで行くにつれて、どんよりと暗くなっていって引き込まれていき、最後にはクギヅケ状態になっていました。どうも劇団おばけおばけというところがお作りになられたようです。素晴らしかったです。 もう一度観たいと思っているのですが、再放送や再公演などの情報が一切解らないです(2003/8/28現在)。知っている方、教えてください。私ももうちょっと調べよ。
このページでいつか紹介しようと思っていた作品。まぁこれは結構有名ですけどね。かなり好きというか、まるで思い出のように染み付いている作品です。この作品が初めて世に出たのは、今から10年前のフジテレビのドラマ「if もしも」内での放送です。私はその時、高校生でリアルタイムで観てました。いつもの「if もしも」のつもりで観始めたのですが、進むにつれ「どーもこれはひと味もふた味も違うぞ」と思い、そして観終わった後、完全に自分の中で忘れることができない名作になっていました。 小学生のカケオチというなんとも魅力的な話と、幼い頃の価値観というかルールがあり、そこから抜け出すか、抜け出さないかという主人公の揺れ動く気持ちもうまく描いている。そして何より映像が美しい、音楽も見事にマッチしていて、観終わった後に、頭の中で映像が流れ続ける魔力のようなものを感じる。10年経った今でもたまに流れています。お気に入りのセリフのやり取りは「カケオチ」「2人で死ぬの?」「それはシンジュウでしょ」です。 この町の情景がまたいいのです、行ってみたくなります。 岩井俊二監督作品の中で、この作品が一番好きです。「ピクニック」なんかも思い入れがありますけどね。
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